雨が降り続いて八月は変な天気でしたね。今頃になって暑くなってもこまりますね。志木の佐藤デンタル佐藤です。
上の写真にもある通り、とうとう、通常の1.5倍のフッ素濃度の歯磨き粉が発売になります。
メーカーでの臨床検査でも、約20パーセントの虫歯が低減が報告されていました。
以前のフッ素入り歯磨き粉でも、うまく使うことで、効果は絶大で、歯の表面の再石灰化(小さな傷を治してくれる作用)により、初期の虫歯を深くならないようにしてくれたり、できたての虫歯の赤ちゃんようなものに関しては、元どおりにしてくれたりと、非常に効果的でした。
今回、フッ素濃度が濃くなることは、世界的な基準にあわせていくだけのことであり、おかしいことではありません。むしろ、日本が遅れていた部分でしょう。
ただし、フッ素の濃度は、その人の年齢で濃度のコントロールがひつようなものです。乳幼児は500ppmF程度、は学童期は1000程度、そして、15歳程度を目安として、今回の1500程度のものが適用となります。
このところは間違えてはいけないことですし、量のコントロールや磨き方使い方も、歯医者さんで話を聞いてから使う方がよいでしょう。
効果的な使い方も合わせて御指南できると思います。
いずれにせよ、このメーカーに限らず、これから、歯磨き粉のフッ素濃度は1500ppmFが主流になっていくと思われます。
それは、虫歯の発生を減らし、皆様のヘルスケアに寄与すると思われますが、1つ気になることもあります。
それは、フッ素をつかうことで、初期の虫歯はコントロールしやすくなりますが、もう少し進んだものには対応しきれないという点です。
また、表面に膜を作るようにすることから、虫歯の痛みが、神経にいくのを遮断する、してくれる?傾向があり、患者さんは虫歯が大きくなっても気付きにくいということが、ままあります。
これは気をつけないと、歯医者さんにいったときには手遅れということにもなりかねない話で、やはり、このことからも、歯のチェックに定期的にいかれることを、強くお勧めします。
また、ここが1番大切かもしれませんが、新しい歯磨き粉により、いままでは、様子を見るにはリスクの大きすぎた小さな虫歯も削らずに様子を見るようになってくるかもしれません。
歯はできれば無傷の方がよいです。でも、自分で治せない、進行してしまうものに関してはしょうがなく削っていたわけです。
しかし、この歯磨き粉により様子を見ることができるかもしれません。ただし、自分の感覚で様子を見るのは絶対にやめてください。
先ほども話した通り、感覚は鈍くなりがちですし、どこまで深いのかは、歯医者さんが色々なチェックをしなければわかりません。
初期虫歯の様子見には、歯医者での定期検診が必要です。どうしても進行してしまう時には、素早くけずってしっかり、詰めることが必要だからです。
いずれにせよ。新しい歯磨き粉をうまく使うことで、助かる歯もたくさんあるかと思います。歯磨き粉と定期検診で、虫歯のコントロールをして、大きなムシ歯のないお口の中を作っていきましょう。
当院でも、そのあたりの詳しい説明をするカリキュラムを用意しています。興味のある方は、検診などの予約をお電話にてとっていただければ幸いです。
ながくなりました。今日はこのへんで。