(術後)左から2番目の歯の銀歯を、セラミックインレーにしました! ほとんど継ぎ目がわからないので、ただの白い歯に見えますが、部分的に白いセラミックインレーがはいっています!
(術後)左から2番目の銀歯が虫歯になっています!
セラミックインレーとは、セラミックでできた部分的な被せ物のことです。
クラウンというのは、全体を帽子のようにおおうもの、インレーは、上の写真のように、部分的におおうものです。
クラウンの方が、全体をおおうので、強度はありますが、虫歯が小さい場合、出来るだけ歯を削りたくない、削らない方が良いというのは当たり前のことだと思います。
たしかに、長持ちということを考えた時、全体をおおうクラウンの方が有利な時もあり、そちらを患者様と話し合った上でお勧めすることはあります。
ただ、当院の場合、セラミックインレーの方が料金的にもリーズナブルに設定していること、1日の通院で銀歯を外してセラミックインレーのセットまでが終わること、そして、歯を出来るだけ削る量が少なくなるということで、人気があります。
クラウンとインレーはどちらが良いかは、その時によるのですが、上記のポイントを重視する方には、特にセラミックインレーはオススメとなります。
ただ、セラミックインレーをしたことがある方は、わかるかもしれませんが、どうしても全体をおおうわけでないので、歯とセラミックインレーの継ぎ目がかむ面にあることになり、そこからまた虫歯になったりすることも、少なくなかったかと思います。
確かに、反対側の歯が強くあたる場所に継ぎ目が来ることはよくなく、それは避けた方が良いことです。
当院のセラミックインレーが、今までと違うのには、いくつか理由があります。
ひとつは、セラミックインレーにあった、歯の硬さに近いセラミックを使っているということです。かむ面は長い目で見ると少しずつ削れてきます。
ですから、ただ硬いセラミックをセラミックインレーにつかうと、削れかたが違うことになり、違和感が出やすいばかりでなく、かみ合わせが変わってしまうこともあります。
ですから、特にセラミックインレーの場合、歯の硬さや弾力に近い素材を使うことが大切になってきます。
その結果、当院のセラミックインレーは、脱離やかけたということは、600本以上行った中の二本だけにとどまっています。それもごく初期に行ったもので、無償でやりなおしをさせていただきました。
素材選びは大事なことなのです。この素材は、セレックを使っている方以外には、あまり流通しておらず、そこが、当院のセラミックインレーの特徴の一つとなっています。
また、もう一つは、セメント接着が大事になります。実際このレベルになると、かけたり取れたりということはほとんどおこりません。
しかし、間のセメント接着操作が悪いと、とたんに長持ちしなくなってしまいます。歯とセラミックがあっていることも大事なのですが、最後は接着剤でお互いはくっついています。
セラミックと歯は相性の良い素材で、最新のセメント技術を使えば、しみないとけないとれない、セメント接着を行うことも可能です。
しかし、そのためには、セラミックの表面処理、歯の表面処理、唾液などに対する防湿、セメントを確実に固まる光照射、最後に時間をしっかりかけた硬化待ちの時間をとることなど多岐に渡ります。
ただ、セメント練って、つけてちょっと待ってオッケーですとはいかないのです。それでは、セメントが早い段階で溶けてしまい、セメントの変形、スペースができてしまい、そこから虫歯菌が入り込んでしまいます。
入った虫歯菌は、ご飯をかむたび入り込み、虫歯を早い段階から作っていきます。怖いですね。
ですから、確実なセメント接着操作は必須となります。当院では、セラミックのセットに特に力を入れており、少し長めのお時間をいただき、セメントが溶けたり変形しにくい、セメント接着をこころがけております。
こう考えると、全部おおうクラウンタイプより、インレータイプの方が難しい状況が多く、難易度の高いのですが、私自身も、歯は出来るだけ残したいと思っていますので、セラミックインレーを多く行っています。
見た目も良くなりますが、その後、上に書いたような理由で、虫歯になりにくく長持ちしやすいセラミックインレーも考えてみられてはいかがでしょう。
セラミックインレーの場合、かなり大きい虫歯でも、症状がなければ、神経を残せることが多いのも良いところです。1日で終わるので、最近などの侵入が少なく術後の痛みが出にくいのです。
その方にインレーあっているのか、クラウンが良いのか、また、この大きさだとコストはどのくらいなのか、詳しくカウンセリングさせていただきますので、
お口の中が気になる方は、いちど、佐藤デンタルクリニックまでおいでください。
優しく丁寧に対応させていただきます。
今日は、セラミックインレーとは何なのか、どんな特徴があるのか書かせていただきました。皆様の参考になれば幸いです。