オールセラミック(白い歯)超最新事情!


こんにちは、佐藤デンタル志木の佐藤です。

今回は、うちの医院でも近年特に力を入れている、オールセラミックという白い歯のことについて書いてみようと思います。

オールセラミックといっても材質や硬度、透明性などによっていろいろな種類が近年出てきていますが、そもそもオールセラミックとはどんなものなのでしょう。

歯科で白い歯といえば、近年まであくまで冠のフレームは金属で作り(金属フレーム)強度を確保し、その上にセラミックやプラスチックを盛るというコンビネーションのものがほとんどでした。(金属+セラミック、第一世代)

それが、2000年代に入る前あたりから、セラミックの上にセラミックを盛るという、セラミックだけで完結している冠、オールセラミックが作られるようになっていきます。(セラミック+セラミック、第二世代)

さらには、セラミックの力に弱いという欠点をフォローするために、ジルコニアというダイヤモンド繊維の入ったセラミックや通常より強いガラス繊維の入ったセラミックも作られ、壊れないセラミックの冠というものが、実現します。(セラミック単体、第三世代)

第二世代において、セラミックは、金属の裏打ちによるくぐもったようなべたっとした色から解放され、透明感のある自然な光の反射と透け感を得ます。これは非常に大きな進歩で、高級なセラミック冠は自然さを得たのです。

さらに、機械工作とスキャニング技術の向上により、セラミックのブロックを削り出しで何も足すことなく、単体で使用することもできるようになりました。このことにより、オールセラミックの欠点であった強度が確保され、奥歯への使用も広がっていきます。さらには、スキャナーと工作機械を歯科医院で持つことにより、数時間でオールセラミックの歯を口の中にセットすることもできるようになりました。これが当院で導入したセレックです。(セレックに関してはまた違う記事にて詳しく述べたいと思います)

こうして、現在のオールセラミックは、見た目の自然さに加え、強度も兼ね備え、従来の金属貼り付けのセラミックから置き換わろうとしています。

ただし、セラミックはまだまだ特殊な材料であることは確かで、きちんとした接着やそれに合った歯の削り方、型の取り方等々、ポイントはたくさんあります。当然、それぞれの種類によっての取り扱いも違い、それがわかって扱えているかによって、予後が大きく変わるのは言うまでもないことです。

今の状況は、2000年くらいにインプラントがはやり、どの歯科医院でもやり始めた時に似ているのかもしれません。インプラントはその後、失敗した方も多くみられ、NHKの報道の後は皆さんの信頼を失い大きく全体としての本数は減ったと聞いています。

ですから、セラミックに関しては、そのような轍は踏んではいけないのです。オールセラミックの世界はまだ歯科医にとっても新しい世界です。どんな先生でも勉強なしには体得できるものではありません!

当院でもまだまだ至らぬ点はあるかと思いますが、症例により第二世代のものと第三世代のものを使い分け、さらには、第四世代と呼んでよいであろう、きれいさと強度をバランスよくもった高透過ジルコニアを他の歯科医院に先駆けて導入しています。上の写真はそれですが、透明感がありながら非常に割れにくいという、ある種究極の素材です。

色も自然で素人目には本物の歯に見えるレベルに達しておりますし、硬さもちょうどよく非常につるつるしていることから、歯垢が付着しにくく虫歯や歯周病になりにくいのも特徴です!!当院ではこの最新のジルコニアを特別価格として7万円台から提供しています。(オールセラミックでももう少し低価格なものも用意してあります。お気軽にご相談ください!)メインテナンスさえしっかりすれば何十年ももつ可能性のあるこの歯を皆さんも治療のやり替えなどの際に体験してみませんか!おすすめです!!

さて、きょうは今話題の最新のオールセラミックの歴史と最新のマテリアルについて話してみました。まだまだ、ネットの世界でも資料がほとんど見つけられないほどの新しい技術ですが、当院では、JSCAD、接着学会、VITA,シロナなどのセミナー、学界に頻繁に参加することで対応を図っております。今回ここには書けなかった、セラミックに関するお話もまだまだありますので、またそのうち書いていければと思っております。

白くてきれい、壊れにくくアレルギーにも虫歯にもなりにくいセラミックの世界をあなたものぞいてみませんか、なかなかの驚きがあることと思います!(ご相談はお気軽に)

長くなりました、今回はこの辺で、、