埼玉県志木市の佐藤デンタルクリニックです。今回は、大きな虫歯が裏側にできており歯にかぶす治療が必要なのだが、、今と同じ歯の形、色にして欲しいというご希望をいただいた治療例です。
裏側にプラスチックの治療をおこなっていたが、中で虫歯が大きくなってしまい、治療後の安定性も考えて全体を覆うことになりました。
我々が覆うものの種類をどれにするか考える時、
歯の色にあうセラミックの種類
歯のおかれているかみ合わせにあった強度
コスト
治療期間
などを考え、患者様と相談しながら決めていきます。
奥歯をしっかり治す場合、セラミックの長期安定性や歯を削る量の面でジルコニア(モノリシックジルコニア)を選ぶことが多いですが、、
色のことを考えると、
ジルコニアを一層削ったハーフレイヤリングという方法の方が、細やかな色が出やすいのはこの業界では常識です。コストの面などでガラスセラミックと呼ばれるものを選択するのも考えるところですが、長期((5年以上)のセラミックの安定性を考えると、
ジルコニア、なかでも、セラミックをもらないむくのモノリシックジルコニアがおすすめとなります。
しかし、今回、患者様は今の歯とできる限り同じ色の歯を望まれました。色を取るか強度を取るかで悩むところですが、
この歯の噛み合わせを見ると、下の歯に挟まれるように噛んでいることがわかります。このような噛み合わせは、歯にかかる負荷が大きく、歯の先の部分が割れやすくなります。
いくらきれいでも割れてはしょうがありません。
そこで、強度のあるモノリシックジルコニアを選択するが、モノリシックジルコニアのなかでも透明性に優れる一番きれいな色の出やすいジルコニアを選択し、
さらに外部の著名な伊藤技工士先生に製作をお願いすることで、モノリシックジルコニアでありながら、ギリギリの色調再現を狙ってみました。
結果はこのように、どちらが術前で、どちらが術後かわからない色の再現をしていただくことに成功しています。患者様も非常に喜んでいただけました。(上が術前、下がジルコニアです、真ん中の上の歯むかって右側の歯です)
また、今回は元々の歯が少し曲がっていましたが、そのままの形にして欲しいという患者様のオーダーでした。意外とこのように斜めになった歯を全く同じ形で作るのは難しいものなのですが、
今回、セレックでお口の中をデジタルスキャニングして作る中で、歯を削る前に、もともとの歯の形もスキャニングしてデータを残した上で歯を削り、削った後のデータと重ねてから、技工士先生にデータをネットで送っております。
そのことにより、もともとの歯のデータが、そのまま技工士先生の方に再現されますので、その形をコピーすることにより、かなり完全なもともとの形を再現することができます。
そうしてつくったのがこのモノリシックジルコニアとなります。
ちなみに作製はこのように、もともと白いジルコニアを削り色を繊細にいれていく作業になります。
こんかい、形成前のコピーを使うなど、デジタルの良さをふんだんに使いながら作製したわけですが、実はこのようなその歯の色を見抜いて再現するアナログの力も非常に大事になっております。
ちなみに今回は模型を作らずデジタルデータのみで作製し、セット時の調整は全くありませんでした。デジタルの最先端とアナログ技工の最先端が融合し完成した歯です。
このあと、ジルコニアはハグキとの親和性がいいですので、ハグキがあがってきてより自然な形になると考えております。
当院では、色々なセラミック治療を行なっております。
奥歯の強度が非常に高く必要なものから、繊細な色調の再現性が必要なものまで、治療期間も短く、コストも抑えながらなど、色々なご要望をききながら、長くもつセラミックを考えながらお話をさせていただければと思います。
セラミック治療に興味を持たれた方、またやってみたい方などおられましたら、当院までセラミックカウンセリング、お口の検診、クリーニングなどで予約を取ららてください。
スタッフ一同、皆様がリラックスして診療がうけられるよう、ご用意をしてお待ちしております!
佐藤デンタルクリニック
TEL 0484741563
(HPないにネット予約のできるボタンを用意しております、利用されてください、予約された場合の直前のキャンセルはご容赦いただきますよう、よろしくお願いいたします)