こんにちは、桜も満開となり急に暖かくなりましたね。志木の佐藤デンタルクリニックです。
今日は、虫歯の話を書いてみようと思っています。虫歯といえば歯医者、歯医者といえば虫歯というくらい、歯医者さんとは切っても切れないのが虫歯ですが、やはり現実にも虫歯が痛いのでとか、虫歯ができたのでといって歯科医院に来る患者さんは多いです。
ただ、志木で治療をしていて感じるのは、すごく痛いから見てくださいと言ってくる患者さんは減ったなということです。虫歯自体の数も減ってきているということは当然あるのですが、検診などできた患者さんのお口の中を見てみると、結構黒い虫歯があったりして、患者さんが驚くなんてこともよくあります。要するに痛くはないけど見てほしいといってきたかたも、意外と虫歯ができているということです。
昔からそんなことはありましたが、近年明らかに大きな虫歯になっているのに、全く痛みのないという方が増えているように思います。歯には、ゆっくり傷や虫歯ができた場合、神経があるとそこの部分に壁を内側に作る力があります（神経を取るとなくなります！だから神経はとりたくないのです）
それができることで、大きめの虫歯になっていっても痛みは意外とないということもあります。さらに、フッ素は虫歯予防によく、初期の虫歯を直してくれる効果があると以前書きましたが、その効果が痛みも小さくしているようなのです。フッ素は小さな虫歯は治してくれることもありますが、当然、大きな虫歯は治せません。ですから、痛みがないのに大きな虫歯になっているということが起こっているのです。
フッ素は非常に優れたものですが、今までの感覚で痛かったら歯医者さんに行くということをやっていると、取り返しのつかない大きな虫歯になっているということがあるのです。ですから、自分の感覚だけで虫歯になっているとか大丈夫だとか判断するのは非常に危険です。ぜひ、定期健診に行って調べてもらい小さな虫歯で治療できるうちに治療をしたほうが良いのです。
自分で痛くなったりしてからでは、だいたい神経を取ることになってしまいます。とるともっと大きな虫歯になりやすいですし、次は歯を抜くということになりかねません。
本当に初期の虫歯であれば、歯磨き剤やフッ素剤をうまく使うことで、削らずに様子を見ることもできることもあります。しかし、それを個人で判断することは歯医者本人であっても難しいことです。ほかの人の客観的な判断が必要なのです。
定期健診に行けば、歯周病の原因である歯石も優しくとってもらえますし、虫歯もその時点に応じた最小限の治療ができます。新しい歯ブラシのやり方や、虫歯にならないためのフッ素の教え方も聞くことができます。
歯医者さんに行くのは、ストレスかもしれませんが、痛い虫歯が大きくなって暴れださないうちにいってみてはいかかでしょうか。よいことがたくさんあると思います。