虫歯はならないのがいいに決まっている!(また虫歯になりにくい治療とは!)


(前回に引き続き、上の写真は当院で私が作ったセラミックです)

桜も散ってしまったでしょうか。今年はお花見に行かれた方も多かったようですね。春を飛び越えて、あっという間に初夏の陽気ですね!

前回に引き続き、虫歯にならないためにはどうしたら良いのかということを書いていきたいと思います。
今回は、治療してもその歯が長く持つ、虫歯に再びならないためにはどうしたら良いのかということについて、書いてみようと思います。

虫歯の治療後の再発率は非常に高く、10年程度でみても、ほぼまた虫歯になっているのではないでしょうか。

患者様も、そうなるのが当たり前という感じもあり、歯医者にいっては虫歯を治し、また思い出した頃に行っては治しということを繰り返しているのが現実だと思います。

では、なぜ、虫歯にまたなるのでしょう。

一つは、お口の環境が変わってなければまたなりやすいというものです。
甘いものをよく食べる、歯ブラシをしない、噛み合わせが悪く磨きにくい、などなど虫歯はそこに出来るべくして出来ています。偶然できているわけではないのです。

ただ、急にあまいものをやめたり、歯ブラシを丁寧に時間をかけてしていくのは、なかなか大変なことだと思います。

また、虫歯になり歯を削ったあとは、何かを詰めることになります。その際、何を詰めるかによっても、その後の経過は違うものになります。

残念ながら、金属は歯とくっつきにくく、セメントは溶けやすいので、その隙間から虫歯になりやすく、だいたい五年程度で隙間から虫歯が広がっていくことも多いのです。

プラスチックも同様で、見た目は最初はよいのですが、変色や隙間からの虫歯、柔らかいので早い段階からすり減りが起こります。

どちらの素材も安定感があるとはなかなかいにくいのが、現状です。

また、それらの素材、特に金属をつけるために歯を大きく削ることになります。

この大きく削るということが、後に大きな問題をその歯に引き起こすこともあります。虫歯の再発がみえているのなら、あまり歯を削らない方が良いに決まっているからです。

虫歯の治療の基本は、虫歯はしっかりと除去して、周りをしっかりとおおうということです。

虫歯になった部分をキレイにしたあと、強度があり割れたり取れたりしない素材で、しっかりと覆うことが大切です。とうぜん、変形してもダメです。間のセメントが崩壊して溶けその隙間から虫歯ができるからです。

では、どうしたらよいのでしょう。1番は、削らなくてはいけないような虫歯にしないことです。予防ということになります。

でも、削ってしまっている歯がまた虫歯になってきた場合どうしたらよいのでしょう。

一つは、その方により事情や考え方もあり、答えは一つではありません。定期検診で様子を見ながらチェックして、よく歯ブラシをしていくのも、ときにはあり!だと思います。

しかし、痛みが出ていたり、かけていたり、虫歯自体がもう見えていたり、進行が確認できている場合はどうでしょう。

虫歯は、なかなか元どおりにならない病気です。穴が開いたらキレイにしてつめるしかないのです。

例えば、家の大事な柱の一部が腐っているのが見つかった場合、みなさんならどうするでしょう。力を加えないようにしながら様子様子を見ますか?もしくは、大工さんに頼んで、そこだけ削って埋めてもらいますか?柱ごと変えてしまう人もいるかもしれません。

歯の治療というのは、このような家の修理に似ているかもしれません。

風雨に耐えながら、頑張ってくれた柱もどこかで腐ることもあるでしょう。ほっておけばほっておくほど、修理は大きくコストもかかるのはわかっているのだけど、、

なかなか手がつかないこともありますよね、

それはしょうがないときもあると思います。でも、ずっとほっておけば、柱は折れて、屋根も破損するかもしらません。

やはり、早めの手当てがいいのでしょう。

そして、治すならしっかりと治したいものです。

すぐ水が入ってしまったり、継いだところからまたかけてくるようでは、次が大変です。

ここでわかるように、ポイントは治すならしっかりとです!

私は、セラミック治療を得意としていますので、やはりセラミックでその部分を治すのが良いのではないかと考えています。ただ、これはその人によっても違うと思います。

現在のセラミックは、強度があります。割れたり欠けたりしにくくなっています。

昔のような金属のフレームの上にセラミックを貼り付けているのではなく、むくのセラミックだからです。

また、高強度なジルコニアセラミックを使用することにより、歯を削る量を半分程度に減らすことができます。

上の写真は、歯を削り終えたところの写真です。通常のセラミックに比べると厚みが半分程度しか、削っていません。それでも、高強度ジルコニアセラミックならば、割れることはほとんどありません。
下の写真は、セラミックが入ったところです。

また、この厚みを奥歯で実現するためには、ドクター自身が、設計して、それを逆算して削っていることも大きなポイントです。

いずれにせよ、なおすならしっかりと、また、出来るだけ削らずにということが、大事かもしれません。

ほかにも、セラミックには、よい点がたくさんあります。接着剤と相性がよくとれにくい、ツルツルが長く続き歯垢がつきにくい、金属アレルギーにならない、見た目がキレイ、などなど挙げたらきりがないくらいです。

金属やプラスチック治療も保険で治療ができるなど良いところがあります。

当院では、1000症例を越える経験をもとに、セレックという機会をメインで使い、患者様にセラミック治療を提供しています。

虫歯にまずならないようにお話やアドバイスをさせていただき、なってしまった虫歯に関しては、患者様と相談して治療を行っています。

その方にあったペースで、虫歯にならない歯を目指してみてはいかがでしょう!