少し暖かい日も増えてまいりましたが、寒暖の差が激しいのは困りものですね!
佐藤デンタルクリニック志木の佐藤です。今日は、神経を取った歯ほどまた虫歯になりやすいという話をしたいと思います。
神経を取ると、確かに神経は無くなりますので、虫歯が進行しても痛みはほぼでなくなります。しかし、そのことにより虫歯が進行しても痛みを感じることがなくなり、それが虫歯の進行を簡単に進めてしまうことになるのです。
また、神経を取ると冠などをかぶすので、外側から虫歯が見えにくくなり、肉眼で虫歯を発見することがかなり難しくなります。
よって、神経があった時のように患者さん本人が痛みを感じたりとか、穴が空いていてものが詰まるなどの、わかりやすい症状がでることはなくなり、気付いた時には、神経があった時とは比較にならないような、大きな虫歯になっていることが多いのです。
このことは、虫歯が見つかったとき、その歯を抜くことになる可能性が高いことを意味します。
治療して歯を残せるのと、歯を抜くことになるのでは、大きな違いですよね。当然、その後の歯の人生は全然違ったものになってしまいます。
ですから、神経はとらないですめばそれにこしたことはないのですが、た虫歯の進行や症状がでてからでは、取らざるを得なかったことも多いと思いますし、もう神経を取った歯が何本かある方もおられるでしょう。
そういう方へのアドバイスとしては、
①痛くなくとも大きな虫歯になることがあることがあるので、歯医者さんでの定期的なチェックをすること、
②フッ素入りの歯磨き粉を使い虫歯の進行を抑制すること、
③保険の冠は5-10年でやり直しが必要なこともあるとおぼえておくこと、
④チャンスがあれば神経の処置をしっかりした上で、その上にセラミックなどの丈夫でフィットの良いものにやり直すこと、
などです。それらのことを守るためにも、しっかりとした行きつけの歯科医院をつくり、今の歯の治療状況を確認した上で、今後の治療方針を決めて行きましょう。
それが、このあと歯を失わず自分の歯で年を取っても食べることができるようになるためのスタートになると思います。
是非、治療を若い頃多くした記憶のある方は、痛みが今なくとも、まず検診を受けに行って、10年後を見据えた、歯の計画を歯医者さんと一緒に考えてみてはどうでしょう。
それでは今日はこの辺で、、