CADCAM冠とはなに?(保険の白い歯)

埼玉県志木市の佐藤デンタルクリニックです。今回は、ズバリ保険の白い歯、CADCAM冠のことをお話しします。

保険の白い歯にもいくつか種類がありますが、メインはこのCADCAM冠です。

ではこれはどういうものなのかということですが、まず材料はプラスチックをメインとして補強材としてセラミックが一部入っています。みためはすこしプラスチック調の鈍い光を反射するのが特徴です。

CADCAM冠が保険に入ってから10年以上がたちました。当初、割れる取れるとあまりいい評判がありませんでしたが、徐々に改良され無理な設計をしなければそういったこともほとんどなくなってきました。安定したと言えるでしょう。

名前の由来は、コンピュータを使い設計、機械を使い削り出しをするということからきています。あくまで旧来の銀歯などの作り方とは違い、コンピュータがないと作れませんし、削り出しの機械も必要です。(技工所にあれば大丈夫です)

このメリットは、機械に慣れているということが前提になりますが、デジタル設計のため技工士の腕の差が出にくく、高レベルの白い歯が比較的簡単に作れるということです。また、ブロックを削るため気泡などが入らず均一な白い歯が出来上がります。

では、セラミックとは何が違うのでしょう。1番の違いは素材です。プラスチック主体のCADCAM冠とはちがい焼き物であるセラミックをもちいるため、強度があり表面に傷がつきにくいという特徴がセラミックにはあります。(プラスチックなお茶碗と瀬戸物のお茶碗の違いのようです、さらにジルコニアでは瀬戸物なのに割れにくいという特徴もそなえます)

当院ではどちらもCADCAM治療ということで(セラミックもいまはCADCAM技術でつくることがほとんどです)得意にしています。

二つの違いは患者様からすればコストが1番大きいと思います。保険の三割負担で一万円くらいで(こみこみ)作るとこができます。セラミックは8-13万くらいはかかりますので、患者様の負担は10倍近くになりますね。

お茶碗も100円均一でも買える時代ですので、色々なことを勘案して選んでいただければ良いと思います。セラミックの良さはセラミックのことを書くときに書きたいと思いますが、違いは確かにあります。特に長持ちやプラークのつきにくさ(虫歯のなりにくさ)、細やかな色合わせなどでしょうか。毎日口の中に入れて使うものなので、よくよく考えて選ばれるといいと思います。

ただ、口のわきの部分や前歯などあわない保険の歯や銀歯が入っているなどで気にしておられる方が、気楽に白い歯に変える時良いのではないでしょうか。デジタル技術は同じですので、以前の銀歯のようにいくら合わせても合わないものや、すぐ取れてしまうものにはなりません。ご安心ください。

その辺りを考えなが、強度や部位などにより、かんがえてみるのもありでしょう。

今年の大きな保険の変化は、このCADCAM冠が入れられる部位が増えたということです。歯が全部ある方なら1番奥歯までルール的に入れて良いということになりました。

現実的には噛み合わせや歯の位置などで難しいこともありますが、これはおおきなことですよね。今まで諦めていた方もご相談ください。

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