本日は、株式会社モリタさん主催、講師はISCD国際インストラクターの北道先生のCTとCAD/CAMについてのセミナーに参加させていただきました。
デジタルにまつわる歯科セミナーを受けていていつも感じることですが、新しい事柄が非常に多く、それこそ雑誌にもならないような話がたくさん出てくることに驚いております。
また、そう行ったお話を聞きたいと思い、出来るだけ、そうしたお話のある会には参加させていただくようにしていますが、その勢い増すばかりという感じです。
セレックができて、30年になろうとしていますが、特に2000年代に入ってからの進化は著しく、日本での普及率はまだ5パーセントにも届きませんが、
ヨーロッパでは地域によっては50パーセント、アメリカでも20パーセントをこえ、普及のスピードが、早まっているようです。
今日のお話を聞いていても思いましたが、セラミック、セレックの世界は、審美といった、歯をキレイにするといった部分から、
キレイで長持ちする歯へと進化してきております。長く持つというためには、強度や歯とのしっかりとした接着などなど、多くの要素が必要ですが、海外をはじめとした、数多くの治療例の積み重ねによる、ノウハウが、
結果的に、歯の長持ちを皆様に提供できるレベルにまで、セラミックの世界を変えてきたように思います。
歯の治療は、6割から7割が、一度治療した歯をまた治療しなおす、再治療です。
たしかに、口の中の環境は難しく長い間安定した歯をたもつのは、簡単ではありませんが、とうとう、しっかりしたことを積み上げていけば、
再治療の可能性を少なくすることが可能になってきたのだと思います。
いままでもブログなどで書いてきた通り、セラミックにすれば長く持つというような簡単な話ではなく、他の要素との連合がたいせつなのは、いうまでもないことですが、
今回のお話を聞いていても、歯科の世界は、1つのブレークスルーを果たしたのかもしれないと感じました。
デジタルと言いながら、1つ1つの作業は、非常に丁寧なアナログの積み重ねです。しかし、それらを積み重ねていけば、
今までは、治療のやり直しの多かった、歯科治療が変わっていくのだとおもえることが、嬉しいと素直に思っております。
今回は、大変有意義なお話を北道先生ありがとうございました。これからも、先生のような先人に少しでもちかづけるように、精進しようと再確認できた、講習会でした。