志木市の佐藤デンタルクリニックです。今回は、IOSについて書きたいと思います。
一般の方には聞き馴染みのないだろうこの言葉!歯科医師の中ではこのIOSという言葉が、トレンドになりつつあります。
IOSとはIntraOralScannerの利益で、日本語にすると口腔内スキャナーという意味です。
従来、歯科医院で銀歯やセラミックの歯を作るとき、粘土のようなアルジネートとかシリコーンという材料をトレーの上に盛り付け、それを歯に押し付けることで型取りをしていました。
この方法は、ずいぶん昔から行われているもので、歯医者さんではおなじみですよね。しかし、これが苦手だという人も多く、あの型取りがなければなーと思う方も多かったのではないでしょうか。
(この本は歯科医師用に今年、私も入っている学会の先生方が中心となり書かれたものです)
これがIOS口腔内スキャナーの場合、やり方が全然かわります。粘土のようなあの材料は全く使いません!
その名の通り、口の中に小型カメラのようなものを入れて、歯の撮影を行います。ほんの一二分です。しかも、撮影だけなので、オエッとなることもありません。
考え方は簡単です。今まで粘土みたいなものでとった型に、石膏を流し込みその模型にあうように銀歯などを使っていました。
IOSでは、撮影した画像をコンピュータ上で3Dの模型化します。それにあわせて設計して作るのです。粘土のような材料も石膏も入りません。しかし、精度は抜群です。石膏や粘土のような材料のような寸法変形もほぼありません。
(コンピュータ上の3D模型です)
いたって簡単に型取りは終わります。拍子抜けするほどです。その後、数分でコンピュータ上で模型の確認ができます。(当院ではその模型を見ながら、歯の設計をする様子も見ていただいています!色々なことがわかって面白いですよ!)
デジタルな世界は確かに歯科の世界ではまだ新しい分野です。ですから、なれていないこともあり取り入れていない歯科医院も多いのが現状です。
しかし、これから少しずつ変わっていくでしょう。一つはデジタルの世界がずいぶんこなれた世界になってきて精度も格段に上がったことが挙げられます。また、デジタルに慣れている技工士寸もずいぶん増えました。
この10年で、倍以上の普及率の上昇があると思われます。(それでも20%にいかないのですが、、)
話をIOSに戻しましょう。
いわゆる口の中を撮影するカメラであるIOSは単独でも買えるのですが、大抵は、その後の設計や歯になるブロックの削り出しをする工作機械とセットで売っています。(そのひとつが当院で5年前より導入しているセレックシステムです)
歯科医師はそれを購入して使うのですが、患者様に一番関係が深い部分がカメラであるIOSということです。カメラ自体にはディスポーザブルなもので覆われていますので、感染対策としても問題はありません。
この型の取り方は、今後少しずつ当たり前になっていけば、患者様にも楽で早くて有意義ですし、無駄な資源を使うこともなく使った材料の廃棄などの問題でも意味のあることです。
なにより精度高く簡単に型が撮れることはいいことだと思います。
その他にもデジタルシステムには、いろいろなメリットがありますが、今回はIOSについて書いてみました。
当院では、セラミックの型取りにはほぼIOSを用いて行なっています。
もしIOSやセラミック治療などにご興味がある方は、一度、当院に来られてみて下さい。居心地のよい空間や雰囲気をスタッフ一同、用意してお待ちしています。
お口の検診、セラミックカウンセリング、クリーニングなどで予約を取っていただければと思います。
佐藤デンタルクリニック
TEL 0484741563
(HP上にネット予約もできるようになっております。ご利用下さい!)